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数年前、オランダ、ベルギーを旅した。この絵はアムステルダムから約60キロ北東にある港町エンクハイゼンである。アムステルダムからは約1時間でいける終点の町である。電車でアイセル湖畔に沿って走る。列車を降り駅舎に出る。大きな帆船の船たまりが目に飛び込んでくる。ニシン魚で栄えた古港である。錆びれたれんが作りの建物が印象的であり向かって右手には城壁の見張りの塔がそびえている。人間の温もりを感じる壁と空と水の広い空間は気持ちよかった。 この絵は数年前に描き始め、何度も色を塗り重ね一応完成を見た絵である。紆余曲折があり、かなり時間がかかったように思う。船も何隻か描いていたが邪魔なので省略カットし家などは単純化してみた。途中止めようとも思ったが、港と倉庫の錆びれた雰囲気が気に入りあきらめられずに進めた絵である。 描き出してあまり迷うことなくまとまってくれる絵といつまでも完成をみない絵がある。上の絵は後者で、絵の具の層も何度も塗り返し、絵の具は部厚くなり、どうにもならないので放置しておいた。そして折を見てまた描いてみた。しかし、だんだんと絵の中で不要なものが整理され必要なものだけが残ってきたような気がする。できの悪い絵であるが、自分にとってかわいい奴だという絵でもある。 |
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