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スケッチ 深緑の妙高山
 8月初旬2泊3日で妙高高原(新潟県)に仲間達と(クラブ)とスケッチに出かけた。夏のスケッチは暑ささえ我慢すればよいので気楽に外でスケッチが楽しめる。夏場は涼を求めて出かけることが多いのだけれども、7月下旬は異常気象で夏の気配がまったくないくらい寒い天候である。8月に入ると一転、夏の暑さが戻り今度は猛暑で妙高高原でも結構暑さを感じた。関東地方ではこの日34度のうだる暑さになっていたようだ。
 夏山は気温が上昇するとすぐに山には積乱雲がかかり始め、あっという間に山は隠れてしまう。夜、空気が冷され朝は雲がなく山がすっきり望める唯一のチャンスである。2日目に早起きして(歳とともに早く目が覚めてしまうのであるが)妙高山を見に行く。結構すっきり出ている。よしよし10時頃までは山を拝めるチャンスだ。飯前にスケッチブックに記録しキャンバスに線描きする。ボヤボヤしていられない。朝食後は全体のバランスを考えて絵の具をどんどん載せていく。早めに全体をつかんでおきたい。やはり積乱雲が発生する10時頃までが勝負であった。途中からは山には雲がかかってしまった。他にも制作上の問題も発生したりすんなりとは進ませてくれない。現場でのスケッチにはいつもトラブルがつきまとってしまう。
 上の場所はいもり池という場所で日本百景にも選ばれた有名な所であるらしい。妙高山(2454m)は中央に見え現在は休火山である。右側が火打山、左側が三田原山で中央が妙高山。この位置は山と池の対比が美しいアングルである。結構この池は人気が高く観光客や絵を描く人も多く来ている様である。人目のつかないところで描こうと思っていたが気に入った場所が見つからず通行人の多い道端でキャンバスを広げることになった。池には蓮が生息しておりまるでモネの睡蓮の絵のようであった。蓮の花は朝の涼しい内だけ咲くそうである。早起きは三文の得。水は深いインクのような色をしており全体の色調は緑の諧調で微妙な変化を楽しめる。でも同じようなグリーンの諧調を作る事が難しく感じた。夏の緑は単調になりやすく、山はシルエット的で平坦になる。でもあれこれ考えながら気楽に描けるスケッチは楽しいものであった。
 
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